真鶴の部屋を早目に出て、湘南に寄り道して帰って来た。昔かみさんと良く食べに行った七里ヶ浜の「珊瑚礁」のカレーを急に思い出したのだ。Googleで「珊瑚礁」が健在であることは確認出来た。営業開始は10:30だ。

西湘バイパスを大磯の終点まで進み、国道134号線を更に東に進む。辻堂を過ぎ江の島を過ぎる。腰越港、小動岬、鎌倉高校前を過ぎた。とても懐かしい風景が通り過ぎて行く。平日なので国道134号線は空いていてドライブは快適だ。

やがて左手に「モアナマカイ珊瑚礁」が見えて来た。僕の記憶ではこちらの店舗には一回しか入店したことがない。かみさんもそうだと言う。「モアナマカイ珊瑚礁」と「珊瑚礁本店」ではカレーの味がかなり違う。やっぱり本店の方に行こうと「モアナマカイ珊瑚礁」を通り過ぎてもう少し走り、江ノ電の踏切を渡って七里ヶ浜高校とプリンスホテルの間の坂を上る。丘の上に辿り着けば、そこに「珊瑚礁本店」がある。こちらの店舗の方に僕らは何度も訪れた。とても懐かしい。
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記憶の書き換えを僕が勝手にしていたことが、かみさんと話して分かった。辻堂に住んでいた6年間に僕らは良く「珊瑚礁」に来たと思っていたのだが、かみさんによればその頃は娘がとても小さくて、スパイシーなカレーなんて食べに来る筈がないじゃないと一笑に付されてしまった。じゃあ、何時頃良く一緒に来たんだろうと訊いたら、結婚前と新婚の頃だと照れながら宣う。それじゃ25年振りではなく30数年振りになるよねと訊いたら、その通りだと宣う。
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あれ、店はこんな感じだったかなあと呟いたら、建て直したんでしょと、また笑われた。そうだよなこの店が開業したのは1972年で、僕らが良く訪れた頃には既に20年近く経って店舗も年季が入っていた。

かみさんが宣うは、隣に「WAHINE」という中華料理の姉妹店があるようだが、当時は全体が「珊瑚礁」だったそうだ。「珊瑚礁」自体は昔に較べこじんまりした店になったそうだ。画像記憶の能力は僕よりかみさんの方が数段上のようだ。
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相変わらずの人気店だ。昔良く来たお店がいまだに繁盛しているのは嬉しい。昔に較べると凄いサービスが準備されていた。待っている人の為に、外に喫煙所はあるし暖房器具もある。

早目に着いたので開店後第一陣で入店出来た。”ドライカレー”と”ビーフカツカレー”が昔から人気があるのだけれど、今日は”ビーフカレー”と”ポークカツカレー”を注文した。
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料理が届く間、店の中をキョロキョロ見渡した。こんな天井ではなかった。やっぱり店舗を建直したんだね。

カレーが来た。
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スパイシーな中、”ビーフカレー”のソースは少し甘く、”ポークカツカレー”のソースは少し尖がっている。昔の儘の味だなんて言いたいけれど、コクのあるカレーという記憶しか残っていない。改めて食べてみてただ美味いと思うだけだ。
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カウンター席だったので厨房の中が見渡せた。何だか一流ホテルの厨房のようだね。美味い筈だ。